新型コロナウィルスが世界的に大流行をした当初は、人々の移動や物質の輸送に歯止めがかかり、一時期原油価格は大暴落をし、そのため産油国側が生産量を減らしました。そのような対策をした結果、市場の原油在庫が使われ、在庫量が世界的に縮小。流通量も減り、原油価格は上昇しました。さらにロシアの紛争、円安などの影響で原油価格は高騰かつ不安定な状況です。
ポリエチレン(プラスチック素材の種類)を主成分としている気泡緩衝材や発泡シートなどの梱包素材も大きく原油高による影響を受けています。緩衝材のコストが上昇すると、梱包・包装・物流に関わる業界への影響が心配されます。原油高による影響をうけている業界、また紙や古紙にも原油高の影響があるのかについて紹介していきます。
原油高による影響で梱包資材が高騰し影響を受けている業界は多岐にわたります。その影響を受けている業界を2例紹介します。
下記参照サイトのニュースでは福島の農協がその対応に苦慮していることを紹介しています。
福島の名産品である桃。全国各地へ発送しています。その桃を発送する際に使われている梱包資材が値上がりしているため農協、果樹農家が苦慮しているそうです。桃を包むのに必要な緩衝材は以前より、7%、ネット類は5%も上がっているとのこと。梱包資材は農協が農家に販売しています。
農協では、職員の人件費を抑えたり、商品発送の効率化を図ったりし、経費を抑えるようにし、販売価格の引き上げを、できるだけ小さくしようと努力しています。ですが今後値上がりが続けば、農家に対する販売価格の引き上げが避けられないといいます。
農家への梱包資材の販売価格が上がれば、発送コストがかかります。そうなると桃の販売価格が上がることも。農協、農家のみならず、消費者に影響を及ぼすのも避けられない道といえるのではないでしょうか。
新型コロナウィルスの感染予防の対策として、スーパーやコンビニ、病院の受付、さらにテレビで出演者を区切るために、アクリル板が使われています。アクリル板は私たちの生活に浸透し、欠かせないものとなっていますよね。そのアクリル板も原油高による影響を受けています。
アクリル板は、ナフサを原料として作られています。ナフサは原油を精製して作られるため、原油高の影響が受けやすいです。そのため、アクリル板の価格は原油高により15%から20%ほど上がったそうです。 アクリル板を発送する際は梱包資材、緩衝材などを使用するため、先ほど紹介した農協、農家同様に、アクリル板を製造する業界にも梱包資材の値上がりの影響を受けています。
今現在は、在庫がありアクリル板の値上げをしないで、販売できているようですが、原料、梱包資材とも一斉に値上がりしている影響を考えると、「今後は値上げをしないといけない」とアクリル販売会社の社長はインタビューで答えています。
緩衝材で影響を最も大きく受けるのは、ポリエチレンなどのプラスチックを主成分にしている製品です。プラスチックは石油を原材料としているため、原油高はその価格に直接影響します。
紙に関しては、石油を原材料としているわけではありません。だからといって原油高の影響がないわけではありません。紙の原材料であるパルプをつくるための工程に、高温高圧の蒸気を使用します。その工程を行うためにはエネルギーとして石油が使われています。紙の価格に燃料費が占める割合が多いため、原油高になると紙への影響は少なからずあるといえます。
原油高はプラスチックや紙だけでなく、古紙価格にも影響はあるといえるでしょう。近年はSDGsの観点からもリサイクルへの関心が高まっています。一般的な段ボール(C5)の古紙含率は、90%以上です。段ボール以外の紙製品にも古紙利用マークを見かけたことがあるのではないでしょうか。
需要のある古紙ですが、古紙は紙製品を回収しリサイクルされてできます。回収するためには、輸送費などのコストがかかります。輸送には燃料が必要ですよね。燃料であるガソリン、軽油などは、原油高の影響が直結するものです。そのため、古紙価格にも原油高は影響するといえるではないでしょうか。
紙への原油高の影響は、もちろんあります。とはいえプラスチックの製品に比べると影響は少なめと考えて良いと思います。そのためプラスチックが原料の緩衝材を使っている方は、紙緩衝材への変更を検討されると、コスト面の削減も期待ができるといえます。
紙緩衝材は、リサイクルにもだせます。紙緩衝材を使うことで、世界的に問題となっているプラスチックゴミの削減にも貢献できるのではないでしょうか。
また紙緩衝材の使用と合わせて緩衝材製造機の導入も検討してみてはいかがでしょうか。緩衝材製造機は導入することで、梱包の際に必要な分だけ必要な時に作れ、在庫管理の手間など、梱包業務の効率化が図ることができます。
緩衝材緩衝製造機を取扱っているメーカー13社を調査。
その中から、エアー緩衝材製造機、紙緩衝材製造機のレンタルの相談が可能な会社3社をピックアップ!
緩衝材製造機を選ぶ時は、あなたの事業形態規模・用途から考えてみるのがおすすめです。
各社の資材の種類や特徴をまとめたので、ぜひ参考にご覧ください。
レンタルできる台数や条件は各社異なりますので、お問い合わせください。
様々な商品にあう 緩衝材が欲しいなら 「トヨテック」 |
特殊な形状の緩衝材を 作りたいなら 「パックウェル」 |
大規模倉庫の生産効率 UPを目指すなら 「ネクサスエアー」 |
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エアー緩衝材製造機
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エアクッション AQ500
フィルムの種類が豊富 フィルム
6種類 |
Air-5
オリジナルの包装材制作にも対応 フィルム
3種類 |
LA-E3S
緩衝材製造機と組わせて使う フィルム
4種類 |
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紙緩衝材製造機
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クッションパッド CP60F
両手が空いて仕事がしやすい |
NUEVOPAK X-FILLX-FILL MMスタンドタイプ
欲しい分だけ、手動でつくる! |
Locked Air
紙緩衝材の長さの調整可能 |
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会社の
特徴 |
用品や生活雑貨などの軽量の梱包をはじめ、自動車部品などの重量の梱包、陶器などの割れ物の梱包もできる、紙・エアー・発泡ウレタンの緩衝材製造機を取り揃えています。資材の種類も豊富なので、様々な大きさの商品の隙間を埋めることができます。
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エアー・紙の緩衝材製造機以外に、ワインや薬品ボトル等、梱包したい商品の形状にフィットする完全受注型のエアー包装材の制作にも対応しています。商品に合わせた梱包設計を行いサンプルでの落下テストを実施した後、納品してくれるので安心です。
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緩衝材を自動で巻き取る、自動巻取システムをはじめ、緩衝材を自動補充できるセンサー付きの架台など現場の作業効率をあげる機器を取り揃えています。出荷コンベア上のスペースを活用して緩衝材の供給作業を軽減する自動供給システムにも対応しています。
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保証の対応
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スイッチを入れるだけ簡単操作
メンテナンスもしやすい!
生産スピードは最大25m/分
両手が空いて仕事がしやすい
フットペダル+オートカット機能付き
指定長、カット数は10種メモリー可能
環境配慮型フィルムを採用
フィルムを縦置きで省スペース化
生産スピードは最大10m/分
欲しい分だけ、手動でつくる!
卓上・床置きどちらでも使用可
軽量でコンパクトタイプ
フィルムへオリジナル印刷可能
生産スピードは最大10m/分
紙緩衝材の長さの調整可能
1梱包の使用量を管理できる
オートカットモード搭載
※選定基準:2021年5月17日調査時点、緩衝製造機でGoogle検索、上位に表示されたメーカーのうち、エアー緩衝材製造機・紙緩衝材製造機・発泡ポリウレタン緩衝材製造機の3つを公式サイトに掲載している業者を選定しましたが、8月2日時点ネクサスエアーでウレタンの取扱いがなくなっております。最新の情報は各公式サイトでご確認をお願いします。【トヨテック】3タイプの緩衝材製造機を取り扱い、フィルムのタイプも多く緩衝材製造機以外の梱包に関する機器を取り揃えているため【パックウェル】完全受注の包材制作にも対応してくれるため【ネクサスエアー】大型倉庫での作業に適している緩衝材製造機を組わせて使う機器を取り揃えているため。